省エネリノベーション「エコキューブ」を推進する株式会社リコシスの伊福取締役より「省エネルギー性能レポート」についても紹介いたしました。「省エネルギー性能レポート」とは購入時の判断材料となる目安光熱費を可視化する取り組みです。
世界の断熱をリードするドイツでは既存住宅・新築住宅問わず、省エネ性能表示が既に義務化されており「エネルギーパスポート」と呼ばれています。
「ドイツは2022年に4人家族の光熱費が年間100万円に達したため、エネルギーパスポートは、消費者にとって重要なチェックポイントになっています。省エネリノベーションでない物件を選ばれず、販売価格が下落の傾向にあります。」エネルギー高騰は世界で起きてる現象です。断熱先進国のドイツのように日本でも省エネ性能が重要な選択肢になっていくと確信しました。

日本のマンションの課題のひとつに、換気設備交換のために外壁にスリーブを開ける必要があるなど、マンション管理組合の許可が必要なことが挙げられます。制約によって断熱施工法が限定される日本の課題には、「ドイツでも共用部の換気設備交換のために外壁を一部改修する許可を取ることに苦労している。」とドイツでも同じ課題を抱えていることを共有できました。

ドイツではリノベーションを既存住宅の全棟の外壁などで実施されている一方、当社が提供する区分所有の一戸単位でのエネルギー効率性改善が施されてない傾向があります。「一戸ごとのエネルギー性能の改善の導入は興味深いです。視察を通じて深く学ぶことができました。」と、当社との情報交換の重要性を強調されました。
今後も断熱先進国ドイツとの連携を深めてまいります。

実際に省エネリノベーションのモデルルームへ案内し、当社の断熱性能向上の仕組みなどを紹介させていただきました。
2013年に日独間で結ばれた省エネ建築普及のための協定提携を機に、視察団の方々は何度も来日されていましたが、省エネリノベーション物件を実際に見学するのは今回で初めてで、省エネリノベーションの断熱性能に関心を持っていただきました。